メッセージ

課程長・専攻長から受験生・入学生に向けて、それぞれの専門の研究内容を紹介するメッセージを掲載しています。



情報工学課程長(ソフトウェア工学)

ソフトウェアの開発をもっと身近に

私たちの身近には、ソフトウェアがあふれています。パソコンやスマートフォンの中で動くものに限らず、冷蔵庫や電子レンジ、掃除機といった家電製品をはじめ、身の回りの多くの電化製品は何らかのソフトウェアによって動作しています。 私たちの研究室では、ソフトウェア開発の過程で生じるさまざまな問題に、幅広い視点から向き合う研究を行っています。AIがコードを書く時代になりつつありますが、そもそもプログラミングは、人間の知的好奇心を満たしてくれる楽しい作業であるはずです。人間にとって楽しいソフトウェア開発とは何か、その問いを私たちは追求しています。


バグとは何か

作られたソフトウェアが、人間の想定と異なる挙動を示すとき、それを「バグ」と呼びます。バグを未然に防止できるのであればそれにこしたことはありませんが、現実にはそれは大変難しいのです。それはソフトウェアが人間の頭の中で作られている概念であることに関連しています。概念の上での不整合もまた概念であり、バグというものは人間の見方によって変化するものだからです。そのため、何をバグと呼ぶのか、何を見つければ良いのか、多くの課題が残されている分野なのです。


ソフトウェア開発のゲーミフィケーション

バグの中には比較的特定しやすいものもあり、それを取り除く作業を「デバッグ」と呼びます。デバッグは一般に難しく、デバッガと呼ばれるツールが用いられますが、その習得自体が一つのハードルでもあります。本研究室では、こうしたデバッガの操作をロールプレイングゲームとして表現することで、デバッグをより身近に学べるようにする試みも行っています。難しい作業であっても、捉え方を少し変えるだけで、面白いものとして見えてくることがあります。そうした視点もまた、研究の出発点の一つです。


個性豊かな研究室

研究室によってはイメージキャラクターが居たりします。こちらの写真はソフトウェア工学研究室のキャラクター「あくあたん」です。ソフトウェア工学研究室にはイモリを飼育する水槽があり、そこのイモリとタニシをイメージしたキャラクターで、情報工学課程の学生に広く愛されています。

このように、大学の研究室では人間の知性をフルに使いながら、同時に面白いものを追求していく、という活動が行われています。みなさんもぜひ、その一員になってみてください。


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水野 修

情報工学課程
2026年度課程長






情報工学専攻長(ワイヤレスコミュニケーション)

ワイヤレス通信を使ったセンシング

私たちの研究室では、Wi-Fiや携帯電話などのワイヤレス通信機器を使ったセンシング技術を研究しています。これは、電波の変化を利用して人の動きや周囲の環境を把握する技術で、ワイヤレスセンシングや通信センシング融合(Integrated Sensing and Communications)と呼ばれています。身の回りにあるワイヤレス通信機器を使いながら、通信だけでなくセンシング機能を実現することで、新しい応用が期待されています。


世界中の研究者が挑戦するホットな研究テーマ

この分野は現在、国内外で多くの研究者が取り組んでいる非常に注目度の高い研究テーマです。私たちの研究室でも、国内外の通信系企業や大学との共同研究を行いながら研究を進めています。ワイヤレス通信の技術を使って、人の動きや呼吸などを読み取ることができれば、通信技術の可能性はさらに広がります。


学生の自由な発想が研究を前に進める

私たち教員は専門家ではありますが、長年同じ分野で研究していると、どうしても考え方が固定されてしまうことがあります。一方で、学生はとても自由な発想を持っています。研究室の枠を越えて情報を探し、新しいアイデアを持ってきてくれることもあります。教員だけでは思いつかなかった方法が、学生のアイデアから生まれることも少なくありません。


身近な疑問が研究の出発点になる

本学には、ロボコンなどのものづくりに興味を持って入学してくる学生が多くいます。講義やオープンキャンパスでワイヤレス通信の話をすると、「ロボコンの会場でWi-Fiがうまく動かなかったのはなぜですか?」といった質問を受けることがあります。 こうした身近な疑問は、実は研究の出発点になります。日常の中で感じた「なぜだろう?」という問いから、新しい研究テーマが生まれることもあります。 大学では、自分の興味を出発点にして、新しいことに挑戦してほしいと思っています。


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山本 高至

情報工学専攻
2026年度専攻長