京都工芸繊維大学 情報工学課程 情報工学専攻

カリキュラム

卒業研究と履修科目選択

 卒業研究では、大学における学習・研究の最終的総合的集約の意味があり、学生が主体的力量を発揮する重要な場です。情報工学課程では、基本的には情報工学部門に所属する教員の指導のもとに、学生が自ら選んだ研究テーマに基づいて研究を行います。卒業研究の配属は、4年次の4月初旬に決定され、卒業研究報告書の提出と報告会による審査は翌年2月に行われます。主たる研究分野は以下の通りです。

  • 情報を扱う基盤となるコンピュータシステムの構成方式(アーキテクチャ)、ハードウエアやソフトウェアについての基盤技術
  • さまざまなメディアでの情報伝達、通信およびネットワーク、情報セキュリティ
  • 画像や音声など様々な信号や情報の処理およびそれらに基づく認識、対話技術
  • 大容量で様々な情報の蓄積、利用を実現するマルチメディアデータベース
  • 人間と機械の情報のやりとりを円滑に行うためのヒューマンインターフェース
  • 心理学や認知科学に基づくインタラクション技術
  • 人間の脳のような情報処理をめざす学習、知能情報処理
  • 得られた情報によりシステムをモデリングしそれをもとにシステムを計画、設計、制御するためのシステム制御


 卒業研究を満足に遂行できるかどうかは、3年次までに修得した授業科目に依存しますから、履修科目の選択は慎重に考える必要があります。 授業科目の履修にあたっては、学ぶ主体が学生自身であることを十二分に自覚する必要があります。

 情報工学課程の卒業者は、開発技術者等として、家電産業や情報産業、自動車産業等の多様な分野の基幹企業・先端企業へ就職しています。しかし、さらに高度な情報工学者や開発技術者を目指して7割以上が大学院へ進学しています。したがって、履修科目の選択にあたっては将来の進路や活躍したい分野も十分考慮することが望まれます。


情報工学課程専門科目体系