京都工芸繊維大学 情報工学課程 情報工学専攻

概要

 情報工学専攻では、現代社会のあらゆる場面を支えるコンピュータ技術を基本として、より豊かで人間的な高度情報化社会を実現するための情報、通信、ネットワーク、システム制御などの最新技術を、ハードとソフトの両面、また理論と実践の両面からバランス良く修得し、これらの分野を開拓する力を身に付けて幅広い領域で活躍できる高度専門技術者および研究者を育成することを目的とします。


 以上のことを実現するため、具体的には、

  • 情報を扱う基盤となるコンピュータシステムの構成方式(アーキテクチャ)、 ハードウェアやソフトウェアについての基盤技術
  • さまざまなメディアでの情報の伝達、通信および通信ネットワーク、移動体通信技術
  • 画像や音声など様々な信号や情報の処理およびそれらに基づく認識、対話技術
  • 大容量で様々な情報の蓄積・利用を実現するマルチメディアデータベース
  • 人間と機械の情報のやりとりを円滑に行うためのヒューマンインタフェース
  • 心理学や認知科学に基づくインタラクション技術
  • 人間の脳のような情報処理をめざす学習、知能情報処理
  • 得られた情報よりシステムをモデリングし、それをもとにシステムを計画、設計、制御するためのシステム制御
などの教育研究を行っています。


 上記の分野における工学としての実現、すなわちものづくりための実践的な技術の教育研究はもちろんのこと、それを支えるサイエンス、すなわち情報科学としての側面も重視した教育研究を行っています。本専攻では、以上の分野の先端的かつ実践的な力を講義や演習を通して身につけさせるとともに、研究室における複数の教員の指導による最先端の研究活動を通して、より実践的な問題発見・解決能力を身につけさせます。また、社会人学生に対しては特定課題型コースも用意しています。


 2015年度より、本専攻内に「インタラクションデザイン学コース」を新設しました。希望者は入学時に本コースを選択できます(注)。本コースでは、プロジェクト型演習科目(フィジカルインタラクションデザイン、および、ソーシャルインタラクションデザイン)を選択必修とします。これらの演習では、デザイン学等の異分野の学生とチームを組み、現場観察・ニーズ発見やアイデア展開手法、現代のスケッチ手法としてのフィジカルコンピューティング、プロトタイピング手法としてのデジタルファブリケーションなどを学びながら、設定テーマに対する現実的かつ革新的ソリューションや新たな社会フレームを創造することを体験します。
(注) 演習環境の制約により、コース選択希望者が多数の場合は希望に添えない場合があります。